どうも、今回は新たな無線ルーターを手に入れたので、早速レビューさせて頂きました(TP-LinkよりDeco M4を商品提供)
今回の「Deco M4」は、一台二役(ルーター、アクセスポイントにもなる)無線ルーターで、速度はAC1200(5GHz 866Mbps + 2.4GHz 300Mbps)という無線ルーターです。
過去にレビューしたTP-Link社製の無線ルーターの中では、そこまで速度が速いわけではないですが、オンラインゲームなどをしない一般家庭で使う場合は十分スペックだと思います。
Deco M4の特徴(メリット)といまいちだった点、実際にメッシュWi-Fiのエリアはどうだったか(検証結果)は後述してます。
Decoユニット1つでWi-Fiエリアを拡張できるので、下記が1つでも当てはまる人にはおすすめです。
- 安い(コスパが良い)Wi-Fiルーターを探している
- 設定が簡単なWiFiルーターが欲しい
- 自宅のWiFiが届きにくい場所がある(3階やお風呂などは届きにくい場所としてよく聞きます)
簡単にメッシュWiFi環境を構築できるので、家の中でWi-Fiが届きにくい(WiFiのエリアを拡げたい)と思っている方にはぴったりです。
メッシュWi-Fiって何?
よく耳にする「メッシュWiFi」をご存知でしょうか?
今回レビューした「Deco M4」は、メッシュWiFiを簡単に構築できることが、特徴(メリット)の一つです。
「メッシュWiFi」を簡単に説明すると、メッシュとは「網の目(メッシュ)」なので、網の目のようにエリア全体(例えば自宅)にWiFiを敷き詰めることができるWiFiもしくはWiFi機器のことです。
つまりは、広い範囲まで届くWiFi(WiFi機器)なのです。
通常の場合、メインの無線ルーターが1つで全エリアのWiFiをカバーするかと思いますが、メッシュWiFiの場合はメイン+サテライト機(子機)で全エリアのWi-Fiをカバーする仕組みとなります。
逆にいうと、メッシュWiFiの場合は2ユニット以上ないとメリットを活かせません。
中継機と何が違うのか?
ここでちょっと疑問に思うのが「中継機との違い」ですよね。
電波を全エリアに橋渡し(つなげる)という意味では役割は同じですが、中継機とメッシュWiFi(子機)との違いは何でしょうか。
中継機は、台数が増えるごとにメインの無線ルーターへの負荷が大きくなります(WiFiが不安定になる可能性が高くなる)。これに対しメッシュWiFiは、サテライト機(子機)がメインの無線ルーターと同じ役割をするため、サテライト(子機)が増えてもメインの無線ルーターへの負荷が集中しません(Wi-Fiが安定する)
つまり、WiFiを橋渡しする役割としては同じだが、端末を増やすごとにメインルーターへの負荷が大きくなるかどうかの違いと、その影響により、エリア全体のWiFiが不安定になる可能性の違いがあるということです。
【参考】中継機とメッシュWi-Fiのコスパ比較
参考までに、我が家(3階建一軒家)で「中継機」と「メッシュWi-Fi」それぞれでのコスパの違いを比較してみます。
- メインの無線ルーターをミドルスペック+中継機1つ導入
- メッシュWi-Fi(Deco M4)を導入(2ユニット)
中継機を導入する場合、メインルーターへの負荷を考慮し、それなりのスペックを選択します。
【メインルーター+中継機セット】:Archer AX73+RE505X
これで合計21,000円くらい(Amazon)
これに対し、メッシュWi-Fiの場合がこちらです。
【メッシュWi-Fi】:Deco M4
こちらが12,000円くらい(Amazon)なので、今回のサンプルの場合、トータルでもメッシュWi-Fiの方が9,000円くらいはコスパが良いのがわかります。
コスパ&拡張性を優先するならメッシュWi-Fiが良い
今回の比較は、Wi-Fiが不安定になる可能性を考慮し、ちょっと良いスペックのメインルーターを選択してます。
メインルーターのグレードを下げることで、Wi-Fiが不安定になる可能性は高くなりますが、コスパを同じくらいにする方法も選択肢としてはあります。
ただ、例えば自宅を引っ越した場合や、別の広い場所でWiFiを使いたい場合など、Wi-Fiの拡張性が高いのはDecoシリーズなので、そのあたりを考えると個人的にはメッシュWi-Fiがおすすめです。
Deco M4の注意点(知っておくべき部分)
今回レビューした「Deco M4」はWi-Fiの規格が「Wi-Fi5」という、1世代前のWi-Fi規格です。
今はWi-Fi6が最新なので、ネットワーク速度が速い方が良いとお考えの方はご注意ください。
オンラインゲームなどしないのであれば、十分な速度は出ます。
Deco M4のレビュー
それでは、実際に「Deco M4」をレビューしていきます。
Deco M4の商品詳細はこちら
M4のスペックと特徴はこんな感じです。
- 速度はAC1200(無線LAN規格: 5GHz(11ac) 866Mbps + 2.4GHz(11n) 300Mbps)
- LANポートは2つ(ギガビット対応)
- Amazon Alexa対応(シンプルな音声コントロールに対応)
- 利用時間の制限可能(ネットワーク制限)
- Decoユニット最大10個追加可能(Deco シリーズ全モデルと互換性あり)
- Deco専用アプリで設定が簡単
- 最大100台の端末を接続可能
- (注意)Wi-Fi規格:Wi-Fi5
そこまで速度が速いわけではないので、一般家庭向けの無線ルーターです。
1ユニットのみでも販売していますが、メッシュWiFiを考える場合は2ユニット以上でないとメリットが出ません。
ですので、1ユニットの商品はDecoユニットを追加する場合に選ぶ場面とお考えください。
その他、2ユニットセットもしくは、3ユニットセットの商品もあるようです。
【参考】Deco M4が2ユニットあれば最大260平方メートルのWi-Fiをカバーできるらしいので、何ユニットあれば十分かは上記の数字からご判断ください。
参考リンク:Deco M4について
ただ、自宅の場合は壁などの障害物があるため、とりあえず2ユニットのM4を購入し、Wi-Fiの範囲が足りないようであれば、追加で1ユニット購入するという選択肢もありです。
いきなりセットで購入するのではなく、ユニットを簡単に追加できるという点が、このDecoシリーズのメリットの1つです。
Deco Voice X20のコスパも凄い
ちなみに、我が家もTP-Linkの無線ルーターを使っています。
僕はDecoシリーズが好きで、我が家の場合はDeco Voice X20をメインで使ってます。
この「Deco Voice X20」は21年9月に日本国内向けに発売されたのですが、まじでコスパが良いです。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/dsc_0832-1024x683.jpg)
簡単に特徴を書くと、ミドルスペック無線ルーターにAmazon Alexaが内蔵されているDecoシリーズです。
詳細はレビューしているので下記を参考にして欲しいですが、全Decoシリーズと互換性がある為、現在Decoシリーズを使っている人も安心して使えます。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/まるでお祭り?-1-300x169.png?v=1683462247)
Deco Voice X20は、Amazonアレクサを安くゲットできる方法の1つなので、アレクサやBluetoothスピーカーが安く欲しいなと思っている方は、ぜひ検討してみてください。
Deco M4を開封していく
それでは早速「Deco M4」を開封していきます。
まず、Deco M4の外箱はこんな感じです。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/dsc_0908-1024x683.jpg)
今回は3ユニット入り商品のため3ユニットありますが、追加購入のための1ユニット版や、2ユニットセットなどもあります。
続いて、箱の中身はこんな感じです。同じユニットが3つ入ってます。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/dsc_0910-1024x683.jpg)
- Deco M4本体3つ
- ACアダプタ3つ
- LANケーブル1本
- 説明書1つ
Deco M4の背面
Deco M4の背面はこんな感じで、LANポートが2つあります。もちろん、両方ともギガビット対応です。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/dsc_0913-1024x683.jpg)
ちなみに、LANポートの下側にACの差し込み口があります。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/dsc_0915-1024x683.jpg)
ACアダプタを挿してみるとこんな感じのイメージとなります。特に線が邪魔になるというわけでもありません。
そして、実際にテーブルなどに置いてみるとこんな感じに見えます。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/dsc_0920-1024x683.jpg)
さすがDecoシリーズ。デザインもスッキリ見えておしゃれな無線ルーターですね。
ちょっとおしゃれな加湿器っぽくて良いじゃないですか。
Deco M4のサイズ感比較
Deco M4のサイズ感はこんな感じです。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/dsc_0911-1024x683.jpg)
500mlのペットボトルを横に並べましたが、比較すると大体のサイズがわかるかと思います。
ちなみに、上から映してみるとこんな感じです。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/dsc_0912-1024x683.jpg)
Deco M4の方が少しサイズは大きいですが、大体同じくらいのサイズ感です。
ついでに、Deco Voice X20ともサイズ感を比較してみました。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/dsc_0924-1024x683.jpg)
高さは同じような感じですが、Deco Voice X20の方が直径が大きいですね。
この辺りは内蔵しているものが全然違いますし、当たり前かもしれません。
上からの写真も比較してみましたが、Deco Voice X20は Amazonアレクサが内蔵しているのでボタンが多いです。
その分Deco M4はシンプルなデザインですね。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/dsc_0923-1024x683.jpg)
そして、実際にテーブルに置いてみるとこんな感じです。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/01/dsc_0921-1024x683.jpg)
いや〜、Decoシリーズは良いです。両方ともおしゃれなデザインですね。
Deco M4のネットワーク設定は簡単
続いて、実際に「Deco M4」のネットワークを設定していきます。
スマホアプリの「Deco」をダウンロード後起動してください。
アプリを起動したら、基本的にはアプリの操作に従って操作したらOKです。
最初にネットワークを設定するDecoを選べば、あとはアプリ側で自動的に設定してくれる感じです。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3208-473x1024.jpg)
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3209-473x1024.jpg)
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3210-473x1024.png)
本当に設定は簡単で、最後の方に自分でネットワークのIDとパスワードを決める必要がありますが、それ以外は基本的に進んでいけばOKです。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3211-473x1024.png)
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3212-473x1024.png)
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3213-473x1024.png)
はい、設定完了です。本当にアプリが使いやすい。
Decoユニットを追加する場合
Decoユニットを追加する場合は、アプリの+マークで追加したいDecoを選択します。
そして、何階に設置するのかを入力し、基本的にはそのまま進んでいけば設定が完了します。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3221-473x1024.jpg)
この辺りも操作が非常にわかりやすいです。
メッシュWi-Fiの効果検証:鉄骨3階建一軒家でDeco M4のネットワークを検証する
それでは、実際にDeco M4のネットワークが期待通りのメッシュWi-Fiになっているのかを検証します。
検証する条件や使うアプリはこちらです。
【ロケーション】鉄骨3階建一軒家
【回線速度】MAX100Mbpsの光回線
【検証方法】WiFiのエリアを測定できるアプリ(Wi-Fiミレル)でメッシュWi-Fi効果を検証する
【検証のポイント】1階、2階、3階でWiFiを可視化し、無線ルーターでの違いを比較する
【比較元のWi-Fiルータ】エレコム
Wi-Fi可視化アプリの説明
今回使うのは「Wi-Fiミレル」というアプリで、フロアのWiFiの強さをヒートマップで表現してくれます。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3201.jpg)
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3223.jpg)
この右側のヒートマップ例で言うと、測定箇所は4箇所(上下、左右)で、メインルーターは下の黒丸に置いた状態で測定していきます。
※黒丸が測定場所
1階でのメッシュWi-Fi効果
まず1階でのメッシュWi-Fi効果はこちらです。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3219-1.jpg)
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3223-1.jpg)
さすがに1階だけあって、どこで測定しても緑エリアですね。
数値も80以上が出ており、Wi-Fiが全エリアに行き届いていることがわかります。
2階でのメッシュWi-Fi効果
続いて2階でのメッシュWi-Fi効果です。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3204.jpg)
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3202.jpg)
2階で測定すると黄色エリアが出てきました。
図で言うところの下の黒丸にメインルーターがあるので、そこから遠い場所が元々Wi-Fiが届きにくい場所だった言うことがわかります。
それが、Deco M4に変えると緑のままですね。さすがメッシュWi-Fiです。
このヒートマップを見る限り、2階のフロア全体にWi-Fiが行き届いていることがわかります。
3階でのメッシュWi-Fi効果
最後に3階でのメッシュWi-Fi効果です。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3206.jpg)
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3216.jpg)
左のエレコムでの測定は、3階エリアすべてでWi-Fiが弱かったのがわかります(確かに弱かった)
その3階での測定が緑に変わったのは驚きです。
各フロア1個Decoユニット設置したので、さすがメッシュWi-Fiというべきですね。
ちなみに、速度はこんな感じです。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3220.jpg)
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/02/img_3226.jpg)
3階は1階のメインルーターから遠い位置なので全然速度が出てなかったのですが、Deco M4を設置してみると、ほぼMAXのネットワーク速度が出ていることがわかります。
これはネットが快適になります。
無線ルーターを変えるだけでここまで違うとは‥。
今回レビューしたDeco M4はこちら
今回レビューしたDeco M4はこちらです。
3ユニットバージョンはこちら
Deco M4のまとめ
今回レビューしたDeco M4はいかがだったでしょうか?
WiFiをアプリで可視化した結果、無線ルーターをかえるだけで全然違うことがお分かり頂けたと思います。
Deco M4はそこまで値段も高くないので、無線ルーターで悩んでいる場合は候補の一つとしてはいかがでしょうか?
自宅の届きにくWi-Fiが、かなり変わること間違いないですよ。
![](https://www.salary-man.net/wp-content/uploads/2022/08/まるでお祭り?-26-1-300x169.png?v=1683461057)